2020年5月19日 星期二

借りたものと、もらったものの違い

成國月報NO,58 2017年10月1日号 
成國分教会長 酒井耕平 中文翻訳 謝秋僅   

借りたものと、もらったものの違い

 娘が図書館で絵本を借りました。家に帰って早速絵本を読んでいると、クレヨンで絵本に落書きしようとしていたのです。
 
 返さなければならないから大切にするよう、妻が言っていたようですが、まさか落書きするとは思っていなくて、そこまで言っていませんでした。
 当たり前ですが、借りた本はきれいに扱い、決まった日までに読み終えて、返却しなければなりません。

 私は次に借りる人もいるので、落書きしないよう娘に言い、無事元通り返却できました。
 
 ところが、よく考えてみると同じ絵本でも、買ってあげたものであれば、もちろん大切にはしますが、万が一破れたとしても、落書きしても、さほど気にしない自分がいました。

 自分のものであって返す必要がないし、誰に迷惑をかけるわけではないから、「まあ、いいか」と思うんです。


取扱説明書通りに使う


これは人間の体や人生についても同じことが言えるんじゃないかと思うんです。

 人間の体というのは神様から借りているという考え方です。
 
 オギャーと生まれたその瞬間から、息を引き取る瞬間まで体を借りているんです。

 そんなバカな、信じられないかもしれません。

 貸してもらっているという意識がない、体が自分のものだと思えば、あなたの体をどう使おうが、人生どう生きようと勝手です。
 
 自由に使い、好きなようにしても構わないんですが、貸主でありまた設計者である神様が書いた取扱説明書通り使わないと、不具合が出てくるようです。
 病気、悩みごとといったことが起きて、幸せに生きられるはずの人生が行き詰まっていくのです。

 反対に貸してもらっているという意識があれば、返さなければなりませんから、取扱説明書通り大切に使うので、不具合が起きない。 健康に恵まれ、お金に人情に恵まれるようです。

感謝する力

 その取扱説明書の初めには陽気に暮らすようにと書いてあるんです。
 何事も前向きに考え、明るく、楽しんで暮らすのです。
 
 体が健康で、物事が順調に進んでいる時は、何も感じず、それが当たり前であると考えます。
 ところが、一旦病気になったりすると、健康な体がありがたいと感じることありませんか?
 それは病気を通して神様が普段のありがたさを教えてくれているんです。
 だから、病気に感謝。これができれば病気は必ず良くなっていきます。人生が楽しくなっていきます。
 こんな崇高な考え方ができるのが人間の素晴らしさです。
 反対に愚痴、不足、批判などはしてはいけないと取扱説明書に書いてあって、感謝の心失われると幸せは遠のいていきます。それが原因で身を滅ぼすことになってしまうので気をつけなければなりません。
 体は神から貸し与えられていると意識すればすべてのことに感謝できるのです。感謝する力、「感謝力」とでも言いましょうか。「感謝力」を高めれば人間は幸せになれるのです。

借來的東西與屬於自己的東西的不同之處
  女兒從圖書館借了一本繪本回來,很開心地看著,正想拿蠟筆在上面塗鴉,妻子雖有告訴他繪本必須還給圖書館,必須愛惜使用。因為沒想到他會在繪本上塗鴉,所以沒有告訴他不可以塗鴉。借來的書,保持乾淨並在一定的時間讀完,然後歸還給圖書館,這是理所當然的事。
  我告訴女兒,下次還有人要借這本書,不可以塗鴉喔,幸好女兒乖乖聽話,書得以完好無損地歸還給圖書館。
  但仔細想想,如果我買同樣的繪本給女兒,當然也會要求他要好好愛惜使用,但是,萬一他弄破了或是在上面塗鴉,我可能不會那麼在意,因為那是自己的東西,不需要還給人家,也不會給他人造成麻煩,所以會想「沒關係」吧!

按照說明書使用
我忽然想到,人的身體、人生也是一樣的道理。就是人的身體(身軀)是父母神借給我們的使用的道理。我們從出生到最後一口氣為止的這段期間,父母神借給我們這個身體。或許有人會說:才沒這回事,我不相信。
  如果不認為身體是向父母神借來的,是屬於自己所擁有,如此想的話,當然要如何使用這個身體,要過怎樣的人生也是你的自由。
  隨自己所好地使用也是可以的,但是,如果不按照借這個身體給我們、設計創造這個身體的父母神所寫的說明書使用的話,就會出問題。就會出現疾病及煩惱,導致本來可以幸福地過日子的人生出現窒礙難行的窘狀。
  相反的,如果對於這個身體是借自父母神這件事有所認知的話,因為將來必須奉還,所以會按照使用說明書好好愛惜使用,因此就不會產生問題,而獲得健康、金錢、温情的德惠。

感謝的力量
  身體使用說明書的一開頭就寫著,希望人類過康樂生活,凡事向前看、樂觀、開朗、快樂地過生活。
  身體健康,一切順利的時候,不會有任何感覺,這是人之常情。但是,一旦身體出了狀況,就能感受到身體健康的可貴。父母神透過身體的疾病,告訴我們,平日健康地過日子的可貴之處。所以「感謝生病」能做到這一點,疾病必能獲得改善,人生也會變得充滿喜悅。能夠有如此高層次的領悟,就是身為人最棒的地方。
  另外使用說明書中也寫著,不可凡事抱怨、不滿、批判他人,如果失去感謝的心的話,就會離幸福越來越遠,甚至導致身軀的毀滅,這是我們應該注意的地方。
  如果對於「身體事向神借來的、是神賦予我們的」這件事有所認知的話,就能對所有的事情心懷感恩。一個人如果感謝的力量越強大就會越幸福。